7月28日、マカオ現地メディア(Macau Daily Times)は、Genting Groupが、マカオのゲーミング・コンセッション(カジノ営業権)の再入札に参加する可能性があると報じた。
マカオのゲーミング・コンセッション(カジノ営業権)は、現在、6事業者が保有するが、2022年6月26日に満期を迎える。マカオ政府は、満期前に再入札を実施する方針。
Genting Groupは、2002年に実施されたマカオ・ゲーミングコンセッションの入札に参加し、選定されなかった経緯がある。
2020.07.30カジノIRジャパン:http://casino-ir-japan.com/?p=27022
現状、マカオのカジノライセンス保有企業は6社
中国系企業
▼SJM系列/グランドリスボア・海立方など
▼メルコ系列/シティオブドリームス・スタジオシティ
▼ギャラクシー系列/ギャラクシーマカオ・スターワールドなど
アメリカ系企業
▼サンズ系列/マカオサンズ・ベネチアンなど
▼ウィン系列/ウィンマカオ・ウィンパレス
▼MGM系列/MGMマカオ・MGMコタイ
現在、マカオのゲーミングコンセッション(カジノ営業権)は上記6企業に発給されており、これらはすべて2022年6月22日に失効します。今年4月、賀一誠マカオ特別区行政長官は次回のライセンス発給プロセスはあくまで新規再入札であり、自動更新ではない旨を強調していますが、現営業権保有企業がライセンスを喪失することなどあり得るのでしょうか?
ゲンティンはマレーシアの複合企業
ゲンティングループは、ご存じマレーシアに本拠を置くカジノ・クルージング・ホテルなどを手掛ける企業。シンガポールのリゾート・ワールド・セントーサやマレーシアのゲンティンハイランドといったカジノでも有名ですね。
じつは同社、2002年のマカオ・ゲーミングコンセッション入札にも参加しており、選定に漏れたあともウィンリゾーツ株買収を検討したりと、まさにマカオ参入はグループあげての悲願といったところ。
現在も子会社を通じて、マカオ半島の南湾湖(ナムヴァン湖)に『Resorts World @ Macau(仮)』というホテルを建設しています。こちらは2022年開業予定ですが、果たしてゲンティンがマカオ新規事業者のライセンスを勝ち獲ってカジノを併設できるかにも注目が集まっているようです。