MGMリゾーツのビル・ホーンバックルCEO兼社長は、同社が日本の投資に関する交渉を再開する準備をする中、大阪の統合型リゾート開発計画に『オールイン』ではないと話す。
MGMが日本での旅の継続を期待する一方で、ホーンバックル氏は、業界が新型コロナの世界的流行から立ち上がる中で、そのような投資を実行可能なものにする条件に関して慎重な姿勢を見せた。
ホーンバックル氏は、マカオ時間金曜朝に行われたMGMの20年第2四半期業績報告で、「ご存じの通り、そこでは解決されなければならないことがかなりたくさんある。この投資は、我々がそれが賢明だ、期待を満たすのに必要なリターンが返ってくると考えた場合にのみ行われる。長い道のりだ。(中略)
MGMリゾーツは2月のギャラクシーエンターテインメントグループおよびゲンティン・シンガポールの撤退で、大阪で唯一残った候補者となった。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症が国際移動を無期限で停止させていることで、大阪の担当者は、当初7月に予定されていた提案書類提出(RFP)の延期を余儀なくされた。
100億米ドルを超えると予想される大阪IR開発の40%から45%を出資すると話すMGMにとって、マカオやラスベガスといった主要市場での最近の収益喪失を考えると、この延期はタイミングがいい。
iag JAPAN 2020.07.31:https://www.asgam.jp/index.php/2020/07/31/mgm-resorts-not-all-in-on-osaka-ir-investment-hornbuckle-jp/
事業候補者が減れば発言力が増すことに
MGMリゾーツは大阪IRで唯一残っている事業者候補。今回の社長発言は、投資規模の縮小や規制の枠組み緩和に向けた牽制球にも思えましたが、果たして狙いはあるんでしょうか?
求められているのは実行可能なIRの枠組み
しかしながら、現状のIR制度が事業者にとって受け入れがたいことも事実。ましてやコロナ禍真っ只中の世界経済にあって、夢洲は4兆円規模とも言われる巨額投資ですから、今のままでは経済合理性がないなんて判断されることもないとは言えないですよね。そうなればまた話が振り出しに戻っちゃうかも…