8月1日からマカオのすべてのタクシーを対象に「スマート端末」の設置がスタートした。マカオ政府交通事務局(DSAT)が7月31日に発出した資料によれば、マカオの登録タクシー数は1797台とのこと。
スマート端末はGPSナビゲーションシステム、録音・録画装置、料金メーター、レシート印字用プリンター、通報装置等で構成。8月から順次設置が進められ、今年(2020年)12月3日からの正式運用開始を予定している。
マカオ新聞8/2(日):https://news.yahoo.co.jp/articles/ec72fffd0155ba2615794990ba8f95258866d0c2
ちなみに中国語でタクシーは『的士』
料金が日本よりだいぶ割安なこともあって旅行者の足として重宝するタクシー。大きなトラブルの心配はないが、知らず知らずに目的地までの道のりで遠回りされてしまうプチぼったくりや、乗車拒否などは意外と多く、過去複数回マカオを訪れたことがある方ならばご経験されたこともあるのではないだろうか?
罰則が強化されてからは摘発件数が大幅減少
かねてより地元では悪質タクシーを社会問題視しており、2019年には罰金大幅値上げや免許取り消しなどの厳罰化を盛り込んだ『改正タクシー法』が施行。同時に取り締まり体制も大幅に強化されたことで違反件数がみるみる減少。実に施行後の違反件数は9割以上も減少していた。
システム導入の背景は?
マカオ政府はあくまでスマート端末はタクシーの品質向上に繋がるもので、乗客・ドライバー双方の権益を守ると説明。プライバシーの観点から、録画データは違法調査の必要ある場合に限り利用するとのことだが…
中国共産党の監視が着々とマカオにも広がりつつある?