・7月31日までに、国土交通省と佐賀県は、九州新幹線・西九州ルート(長崎ルート)の未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の環境アセス実施について合意できなかった
・これにより、国土交通省、長崎県が期待していた、同区間の2023年着工は困難となった。現時点では、同区間整備の道筋は見えずカジノIRジャパン:http://casino-ir-japan.com/?p=27074
長崎IRの鍵を握る“西九州ルート”
基本方針として、IR認可を受ける自治体には“来訪客を国内各地へ送り出す”ことが求められており、国が建設地を選考するうえで、国際都市との交通利便性は重要なポイントとなる。
IR認可を目指す長崎県の候補地はハウステンボス。現状、福岡空港がある福岡駅から長崎ハウステンボスまでの所要時間は鉄道で2時間ほどを要する。長崎県はこれまで九州新幹線・西九州ルート整備を交通アクセス強化の解決策として挙げていた。
九州新幹線・西九州ルートとは?
九州新幹線は福岡市(博多駅)と鹿児島市(鹿児島中央駅)・長崎市(長崎駅)を結ぶ整備新幹線。その中で博多駅と長崎駅を結ぶ約143kmのルートを西九州ルートと呼ぶ。
西九州ルートの武雄温泉-長崎間(※図の点線区間)ではすでに敷設工事が始まっており、開業は2022年を予定。未着工となっている新鳥栖-武雄温泉間については、在来線を利用したリレー乗換方式が採用されることになる。
※リレー乗換方式とは、武雄温泉駅において、新幹線と在来線を同一ホームで乗り換えること
IR誘致を目指すうえで相当な痛手か…?
今回、暗礁に乗り上げたとなったのはこの未着工区間で、国交省と長崎県の事前評価実施が合意に至らなかったため2023年度中の着工が困難となってしまった。この遅れが長崎IRにどういった影響をもたらすのかに注目が集まっている。