韓国で唯一韓国人のギャンブルが認められている江原ランドが再びそのドアを閉じた。国の衛生担当者が、新型コロナウイルス感染者数の新規増加を抑えるために社会的距離確保ガイダンスの厳格化を発表した。
江原ランドでのカジノ営業は、土曜午後10時に停止され、少なくとも次の土曜である8月29日の午前6時までは停止したままになる予定。同カジノが休業を余儀なくされたのは今回が2回目で、最初に一時休業となったのは2月23日。その後5月8日にVIPゲストに向けて営業を再開し、7月20日からはメインゲーミングフロアのプレイヤー向けに再開していた。
iag JAPAN 2020.08.24:
https://www.asgam.jp/index.php/2020/08/24/kangwon-land-closes-casino-for-second-time-on-south-korean-covid-19-surge-jp/
唯一、韓国国民が遊べるカジノ
もともと廃れた炭鉱の町を再生する目的で作られた江原(カンウォン)ランド。韓国にあるカジノの中で唯一自国民が利用できることや、国内に20弱存在するカジノの中で最も売り上げが多いことでも知られています。
どうしてこうなった?
しかし、カジノは盛況でも当初の目的とは裏腹に周辺環境は悪い意味で激変したようです。直前に韓国内でパチンコが禁止となったことも相まって国中のギャンブラーが江原ランドに集結。結局、消費者金融や質屋、風俗店ばかりが立ち並び、依存症の急増とドラック蔓延により治安が悪化。当初15万人いた人口は3万人ほどにまで落ち込みました。
過度なギャンブルは誰も幸せにならない
しかも、これらはほぼ韓国国民からの売上のため外貨獲得やインバウンドには一切貢献しておらず、単純に国民の所得が国の収入に変わっただけという皮肉な結果に。よく日本でも失敗例として挙がりますが、さすがにここまで酷い事にはならないとしても、誘致を目指す自治体はカジノ以外の成長戦略をしっかりと持って臨んでもらいたいところですね。