マカオ政府体育局は9月12日、前日発表した海外から参戦するドライバー及び随行チームスタッフに対する防疫措置の適用について社会的関心が寄せられたことを踏まえ、より具体的な補足説明資料を公表した。
まず、海外から参戦するドライバー及び随行チームスタッフはマカオの防疫措置を遵守することが必須であるとした。具体的には、マカオ行きの交通機関を利用するにあたっては出発前に現地当局認可検査機関による新型コロナ核酸検査で結果が陰性であり、その証明書の取得すること、マカオ到着後はイミグレーション施設から医学観察施設(マカオ政府指定のホテル)へ直接移動し、そこで14日間の隔離検疫を受けること、隔離検疫期間中に新型コロナ感染が確認されなければ出場が認められ、会期中もマカオ衛生当局が定めた防疫ガイドラインを遵守することを挙げた。
規模縮小ながら『マカオGP』は今年も開催!
全長6.2キロの市街地コースを舞台に、爆音を轟かせながらフォーミュラカーが疾走する秋の風物詩『マカオグランプリ(GP)』。リスボア前のコーナーはクラッシュ多発地帯としても有名で、人気のあまりスタンドが仮設されるなど、地元の関心も非常に高いマカオを代表する国際的イベントの一つだ。
今年は開催を危ぶむ声も多かったが、9月11日には無事にレースの実施を決定。開催日時は11月19日~21日までの4日間で、開催レースは「フォーミュラグランプリ」「GTカップ」など6~7種を予定している。なお、例年であればF3開催だが、今年は一部ドライバーのマカオ入国が困難であることから暫定的にF4で代替することも決まったという。
外国人関係者の防疫措置が焦点に
マカオは目下、中国本土・香港・台湾以外からの外国人の入国を禁止している。しかし規定では「公共の利益に適う外国人」は例外的に入国が認められており、開催会見では、ドライバー・随行スタッフはその対象であるとの見方を示していた。
ちなみに主催者の海外ドライバーへの事前ヒアリングでは「14日間の隔離を受けてでも出場したい」というドライバーが一定数いたとのこと。今大会に参加を予定しているドライバーは約200人で大半は中国本土・香港・アジア地区からの入国だという。