・9月16日、日本共産党・赤旗は、東京都によるIR事業者との接触状況に関する情報開示請求の回答結果をレポート
・東京都の回答によれば、都・港湾局は、2016年4月から2019年2月にかけて、6社(社名は非開示)と述べ17回の面談を実施していた。このうち、社別の面談数の最多は7回
・都港湾局は、2019年3月以降もIR事業者との面談を実施していたと考えられる
・2019年10月21日、「東京ベイエリアビジョン」(仮称)に関する官民連携チームは、庁内検討委員会に対して、青海地区におけるIRを提案
・それを受け、2019年10月から2020年2月、港湾局は青海地区サウンディング調査を実施(募集11月1日~1月8日,対話1月21日~2月27日)。ここで、32事業者、107提案があり、提案にはIRが含まれた
・都のIRステイタスは、小池百合子・知事による検討中。菅政権下における判断が注目される出典:カジノIRジャパン http://casino-ir-japan.com/?p=27389
東京ベイエリアビジョンって?
東京都はオリンピック後の臨海地域を今後の持続的成長を創り出す場所とすべく、民間と連携して様々なデザイン戦略を策定・検討している。それが『東京ベイエリアビジョン』だ。
官民連携チームには、大学院教授や有名建築家、三井不動産・住友不動産・三菱地所・森ビルなどの大企業が名を連ねており、当然カジノを中心とした統合型リゾート(IR)を盛り込む検討もなされている。
小池さんはIR肯定派?
7月の都知事選前に記者から再三質問されていたIR誘致の是非。国会議員時代、カジノ議連に所属していた小池さんは『メリットとデメリットを検討していく』というスタンスで一貫していたものの、現在に至るまでIR自体を否定したことは一度もない。仮に今から東京がIR誘致に名乗りを上げたとしても、コロナの影響による全体の遅れもあって遅きに逸することはなさそうだ。
菅首相とは犬猿の仲と言われているが…
横浜IRを推進してきた菅首相と小池都知事。この2人は相互不信バチバチの関係であり、特にコロナ対策やGo Toキャンペーンでは両者の確執がマスコミでもたびたび取り上げられてきた。
都は今年3月以降もIR事業者との面談を重ねている模様で、今後は国の認定をめぐった横浜IRとの綱引き、すなわち“菅カジノvs小池カジノ”の熾烈な戦いに発展するかもしれない。