マカオ政府統計調査局は9月21日、今年(2020年)8月及び1~8月累計の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。
8月のインバウンド旅客数は前年同月から93.7%減の22万7113人(延べ、以下同)だった。ただし、入境制限の一部緩和により前月(7月)との比較では2.1倍増で、4ヶ月連続でプラスとなった。
8月のインバウンド旅客のうち国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、全体の88.4%を占める20万0833人で、個人旅行客は1万3043人。前年同月比では92.4%減。香港と台湾からの旅客はそれぞれ2万3415人、2862人だった。入境ルート別では、陸路が22万4973人、空路が1739人。
目下、外国人(マカオ就労ビザ保有者を含む)の入境は原則禁止となっているが、香港、台湾居民については、直近14日以内の滞在地、渡航歴によって分類され、入境禁止、14日間の政府指定のホテルにおける隔離検疫(費用は自己負担)、新型コロナウイルス拡散検査陰性証明書の提示を求めるなどの対応となっている。また、マカオと中国本土における流行状況が落ち着いてきたことを受け、7月15日から両地の間で水際対策が一部緩和(新型コロナウイルス核酸検査の陰性証明書の提示などの条件付きで14日間の隔離検疫を免除)された。また、中国広東省珠海市居民及び広東省居民を対象にしたビザに相当するマカオ渡航許可(個人・団体観光旅行)の申請がそれぞれ8月12日、26日から再開。さらに、9月23日から中国本土全域に拡大するスケジュールとなっている。
今年1~8月のインバウンド旅客数は前年同時期から87.0%減の357万0019人。このうち中国本土旅客が全体の73.0%を占める260万6911人、次いで香港旅客の68万2177人、台湾旅客の8万5761人の順で、いずれも8割超の減少。
参考までに、昨年通期のインバウンド旅客数は前年から10.1%増の3940万6181人に上り、3年連続で過去最多を更新。中国本土旅客が占める割合は約7割だった。
引用元:YAHOO!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b0367796d54eb7163dc65062039a34a1c4576c4
8月26日から広東省全域、9月23日からは中国全土を対象にマカオ観光用の個人ビザ・団体ビザの発給再開を8月11日に発表した中国政府。8月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)は前年比93.7%減だが、先月7月と比べると2.1倍増と回復傾向が見て取れた。
その一方で、SJM Holdingsの取締役会副議長・CEOであるアンブローズ・ソー氏は、「国慶節ゴールデンウィーク(10月1日~8日)のカジノ粗収益(GGR)は、前年同期比30~35%と予想。急激な回復には期待していない」との見解を示している。
2019年のマカオ訪問者は71%が中国本土だっただけに、明日からのビザ発給再開は少なからずプラス要素になるのでは!?