政府は、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業に関し、誘致を目指す自治体による整備計画の提出期限を2021年7月から1年程度延期する検討に入った。新型コロナウイルスの感染拡大などで準備作業が停滞しているためだ。
現在、提出期間は来年1~7月末とされているが、政府関係者によると、この期限を1年程度、延期する方向で調整している。延期が正式に決まれば、20年代半ばを見込むIRの開業時期も遅れる可能性が出てくる。
政府は昨年9月、IRの選定基準などを示した基本方針の原案を公表した。今年1月末までに決定する予定だったが、国会議員がIRを巡って逮捕・起訴された汚職事件を受けて先送りし、見直しを進めてきた。
出典:読売新聞オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/a50e7240817921bed993df01f2f24263ec37ca73
8日夜から一斉に報道
マスコミ各社は、政府が汚職事件や新型コロナの影響で遅れていたIR新基本方針を9日にも公表するとの観測を8日夜から朝にかけて一斉に報道。新たな基本方針案には、申請時期の延期はもちろん、コロナ対策や汚職防止ルールについても盛り込まれる方向だ。
IRの認定申請時期は2021年秋ごろに
もっとも重要なポイントとなる「自治体から国へのIR認定申請の時期」については、当初は2021年1月開始予定だったものを1年程度の延期とする見通しだ。なお、関係者の間では「申請時期は2年以上遅れるのでは」という悲観的観測も多かっただけに、安堵の声が広がっているという。
今後は、国交省が新たな基本方針案を公表したのちパブリックコメントを実施。基本方針策定という流れを辿ることとなる。