アナリストによる週次のチャネルチェック(流通チャネルからの事業分析)によると、10月、広東省以外の省からの訪問者増加を背景に、マカオのゲーミング粗収益が顕著な改善を示している。(中略)
注目すべきは、広東省以外の一部の省(福建省、湖南省、江蘇省)が現在、カウンターでの予約なしビザ申請を認めていることを我々のチェックが示していることで(セルフの自動発行機はまだ利用不可)、大型連休前の事前予約という条件から改善している」と述べた。
バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ティエンジャオ・ユー氏、ケルシー・ヂゥー氏も同様の数字を紹介し、過去1週間は2019年の同期間と比べて66%のみの減少に留まったと付け加えた。バーンスタインのアナリストたちは10月のGGRが前年比で73%減少すると予想しており、JPモルガンは11月には60%から65%、12月には50%から55%の間の減少になると予想している。
マカオのゲーミング粗収益は、過去6カ月間に少なくとも90.0%減少し、6月には前年比97.0%減となる過去最低のたった7億1,600万パタカ(約94億円)に落ち込んだ。
中国全土からの観光客を受け入れて急回復!
10月初頭の大型連休を契機に中国全土からの観光客を受け入れ始めたマカオ。そのプラスの影響が早くも数字として表れている。9月まで対前年比10%ほどで推移していたゲーミング粗収益(GGR)は、まだビザ全土解禁の影響を反映しきっていない10月の数値をすでに対前年比30%にまで押し戻している。
それに加えて、今後は福建省・湖南省・江蘇省でのビザ発給手続きが簡略化、他の省にも広がっていく見込みとなっているそうで、モルガンの予想ではGGRの回復は年内に50%に届く見込みだ。