マカオのゲーミングコンセッション保有者ソシエダーデ・デ・ジョゴス・デ. ・マカオの親会社、SJMホールディングスが、39億香港ドル(約526億円)をかけたコタイの統合型リゾート、グランド・リスボア・パレスのオープンは2021年初めに予定していると話し、今年中にソフトオープンがあるかもしれないという憶測は消える形となった。(中略)
待望のコタイプロジェクトの進捗に関して、SJMは「グランド・リスボア・パレスへの建設工事は完了し、当グループは地元当局の最終検査日程の指定を待っており、2020年11月になると見られる。当グループは、2021年第1四半期中のプロジェクトのオープンを見込んでいる」と述べた。
グランド・リスボア・パレスオープンの最近のオープン先延ばしは、SJMにとっての厳しい年を受けたもので、同社は20年第3四半期業績発表の中で、「新型コロナウイルスの流行によって深刻な影響」を受けており、ゲーミング純収益は89.6%減の8億4,100万香港ドル(約114億円)だったと述べた。
前途多難? 度重なるオープン延期で…
マカオの老舗カジノオペレーター・SJMホールディングスが手掛ける初めてのコタイIR施設「グランド・リスボア・パレス」。建設工事開始以来、作業は自然災害などに見舞われたせいもあって遅々として進まず、オープン予定を度々延期。なかなかオープンに漕ぎつけられない状態が続いていた。
そんな中、今年9月の報道ではマカオ返還記念日にあたる12月20日に同施設がオープンするのではないかとの憶測が出回っていた。
しかし、世界情勢的にも同社の事情としてもやはりというべきか今回も延期されることになったようだ。
SJMホールディングスはマカオ内において、リスボア・グランドリスボア・海立方などの直営カジノと15のサテライトカジノを持つ一大オペレーター。2021年第3四半期のカジノ粗収益(GGR)は軒並み前年比8割超の減収となっている。