一代で巨万の富を築いたマカオのカジノ王
先日逝去したマカオのカジノ王ことスタンレー・ホー氏の訃報から2週間あまり、早くも世間の注目は総額7兆円とも噂される遺産の行方に集まっている。
スタンレー・ホーってどんな人?
- 1960年代から2001年にかけてマカオのカジノ経営を独占
- 資産は5000億香港ドル(約7兆円)とも
- 妻が4人(マカオは一夫多妻制だった)で子どもは17人
- 結婚した第2夫人は当時まだ14歳!
- ブルース・リーがいとこ
スタンレー・ホー氏といえば、リスボアをはじめとするマカオのカジノ運営権を有し巨万の富を得たことで知られる。プレイボーイとして派手な私生活を取り上げられる場面も多いが、フェリーや港の整備、また香港とマカオを結ぶ大橋の建設といったインフラ整備にも尽力、経済発展に寄与し今日のマカオの礎を築いた人物だ。
<スタンレー・ホー語録>
「我々がカジノ業だけに従事すると思うなら、それは一種の偏見だ。我々の目標はマカオに新たな繁栄をもたらし、市民の生活水準を引き上げることにある。」(1962年…ホー氏率いる「澳娯」の40年に及ぶカジノ独占経営がスタートした年) pic.twitter.com/c68K8wspxk— マカオ新聞 (@MacauShimbun) May 29, 2020
地元の人たちからの信頼は厚い人でした (*´ω`*)
https://twitter.com/macaukiva/status/1272100141009211394
しかし、4つも家族をつくると揉め事も多く…
ホー氏が2009年、脳卒中で倒れたあと、カジノ事業や資産の相続をめぐって、各家庭の間で骨肉の争いが繰り広げられた。10年12月ごろ、「ホー氏がSJMの持ち株を第4夫人に譲渡する」とのうわさが広がり、第4夫人自身が漏らしたとの説が出回る。
翌月には、ホー氏がSJMの親会社で保有する権益の大半が第2夫人の子供と第3夫人に移され、ホー氏側(顧問弁護士)が「彼らが自分の主要資産を乗っ取ろうとしている」と批判する出来事が起きた。この時、第3夫人がホー氏の署名の入った文書を公開して自身の正当性を訴えると、今度はホー氏が顧問弁護士を解任▽第3夫人にこの問題の全権処理を任せる――と表明した。
これに対し、顧問弁護士が第1夫人と第4夫人の意向を受けて「第2夫人の子供と第3夫人への資産分配は無効」との確認を求める訴えを裁判所に起こし、メディアは「『第1・第4連合』対『第2・第3連合』の泥仕合」と騒いだ。
結局、4家庭は和解に至り、「ホー氏及び全家族」名義で11年3月10日に声明が発表された。ただ資産分配の方法は明かされなかった。ちまたでは「カジノ産業の均衡と社会の安定を憂慮した中国政府が仲介に入った」とささやかれたという。
引用サイト/Yahooニュース6月5日:https://news.yahoo.co.jp/byline/nishiokashoji/20200605-00181981/