もしラスベガス・サンズ(LVS)が、潜在的なIRの営業環境が変わったと認めれば、彼らはほぼ確実に戻ってくる。地元のゲーミング業界コンサルタント会社ベイシティ-ベンチャーズは、LVSが「日本を永久に去ったわけではない」と指摘する。
この見解は、火曜にInside Asian Gamingに送られた日本のIRスケジュールに関する最新情報に含まれていたもので、その中でベイシティ-ベンチャーズのマネージング・ディレクター、國領城児氏は、日本政府の申請受付スケジュールへの変更の可能性、そしてそれが候補地とパートナー事業者たちにどのような影響を与える可能性があるかについて説明している。
全ての視線が、横浜、大阪、和歌山そして長崎という現在IR開発への意志を正式表明している4候補地に注がれる中、國領氏は、すぐそこで待機している潜在的なゲームチェンジャーが少数残っており、その中で最も注目すべきが東京とラスベガス・サンズだと話す。
横浜にエネルギーを集中させてきたLVSは5月、突如日本のIRレースから撤退し、シェルドン・アデルソン会長兼CEOは「日本のIR開発に関わるフレームワークにより、私たちが掲げる目標が達成できなくなった」と述べた。
國領氏によると、それはまだ変わる可能性がある。
同氏は、「それぞれのIR事業者が、独特の財務方程式と異なるレベルの純粋な未来への期待を含めた独自の計画を持っている。もし(他企業が)日本を去るとなった場合、それは彼ら独自の事業展望とマーケットの評価の積み重ねが原因だろう。もしそれが経営上、理にかなうものであれば、サンズは確実に戻ってくる。彼らは日本を永久に去ったわけではない」と述べた。
今でも変わらないLVSにとっての潜在的な魅力の1つが東京だ。小池百合子都知事が先週、この大都市の長期IR計画の中で決定的な瞬間だと後にはっきり証明されるかもしれない選挙で再選を果たした。小池都知事が、東京のIRレース参戦に関してどちらを選ぶのかまだ決意を固めていない一方で、國領氏は、彼女の再選が、「オリンピック(最近2021年に延期された)と国のIRスケジュール」がその決定における主な変数の2つになることを意味すると話す。
國領氏は、中央政府の国としてのスケジュールに遅れが出る可能性についての議論はあるものの、特に政府がまだIR基本方針を出していないことを考えると、そのような決定は候補地の意見によるところが大きいままだ。
同氏は「日本政府、具体的には国土交通省の外局である観光庁は現在、候補地の代表者たちと詳しい対話を行なっている。
彼らは現在のスケジュールに気付かない問題がないことを確かめるために、継続して地方自治体の状況を調査している。国と地方の間のこの対話は、現在のスケジュールの確認を目的にしているが、将来的なスケジュール変更はこれら現在の調査が明らかにした結果によって決まる」と述べた。
引用元:IAG Japan
サンズグループはラスベガスを拠点に、マカオやシンガポールに進出しているカジノ界の巨塔の1つ。日本から撤退した…というニュースを耳にした時はどれだけ落胆したことか…。実際に実現するかどうかはさておき、日本進出を諦めたわけではないということがわかっただけでも喜ばしいニュースです。いつかジャパン・サンズに行けるようになる日を、心から楽しみにしております!