松井一郎大阪市長(大阪維新の会代表)や吉村洋文大阪府知事(維新代表代行)は、安倍晋三首相と良好な関係を築いてきた。辞意表明を受け、府・市関係者は誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)や、2025年開催の国際博覧会(大阪・関西万博)への影響を懸念し、後継者選びを注視している。(中略)
IRも新型コロナの影響で、万博前の開業を断念した。松井氏は「今の(国会の)会派構成なら誰が首相になっても進む」との見方を示したが、IR関係者は「新政権によっては、誘致にさらに影響が出るかもしれない」と心配する。
日本経済新聞2020/8/28:
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63190800Y0A820C2AC8Z00/
コロナ・汚職事件に続く遅延材料に?
新型コロナで国のIR基本方針案が未だ示されない中、先週には安倍首相が突然の辞任を表明。開発スケジュールにさらなる悪影響を与えるのではないかといった心配の声もあがったが、関係者のコメントからは『IR実施法はすでに法律として可決されており、自民党が政権を担っている限り方向性が変わることはない』との見方が有力だ。
次の首相は誰が理想?
次期総裁選には菅義偉氏、石破茂氏、河野太郎氏、岸田文雄氏などが意欲を示していると言われている。誰が首相になってもIR路線に大きな変更はないと思われるが、とりわけ安倍政権下においても政策の中心となっていた菅義偉氏が次期首相ということになれば、方針の継続が最もスムーズなのではないかと予想する声が多い。