コロナ禍で世界のカジノが閉鎖したことによって、コナミホールディングス株式会社のゲーミング&システム事業部門が、2020年4-9月期に12億3,600万円の損失に転落した。2019年4-9月期は16億5,200万円のプラスだった。
コナミの会計年度上半期ゲーミング事業売上高は51.9%減の71億5,000万円で、同社はその要因を世界中のカジノ施設の閉鎖によってゲーミング事業が「ほぼ停止する事態」となったことを挙げた。(中略)
グループ全体で見れば結果は様々で、アミューズメントおよびスポーツ事業は減少に苦しんだものの、主となるデジタルエンタテインメント事業の売上高は882億7,200万円へと31.8%増加した。
出典:iag JAPAN
https://www.asgam.jp/index.php/2020/11/06/konami-sees-gaming-revenue-halved-in-six-months-through-september-jp/
カジノ事業者の苦境がゲーミング事業に影響
コナミのゲーミング事業はアメリカとオーストラリアの展開が中心となっている。2020年は「ディメンション49J」「ディメンション27」「KX 43」といったスロットマシン新筐体に加え、カジノ事業者の顧客管理・セキュリティ監視・マーケティングをサポートするシステム「シンクロス」の導入にも注力。しかし、世界的なカジノ事業停滞の影響は避けられず、売上高は前年同期比の半分以下という厳しい結果となった。
ゲーム事業がグループ全体の減収をカバー
グループをセグメント別に見ると、アミューズメント事業とスポーツ事業が大幅な減収を強いられた一方で、グループの主力であるデジタルエンタテインメント事業は大躍進。eスポーツやモバイルゲームといった、コロナ禍で活動が制限される中でも人々が楽しめるコンテンツを提供し続けたことで売上高882億7200万円(前年同期比65.8%増)をマーク。前出のマイナスを完全に穴埋めする結果を残した。