テーマパークのようなカジノリゾートが集まるラスベガスのなかでも、とりわけ威容を誇るピラミッド型ホテルが人気のカジノホテル「ルクソール・リゾート&カジノ」が近く廃業するのではないかと見られている。親会社のMGMリゾーツ・インターナショナルが同ホテルの解体を検討していることが報じられた。3日のニューズウィーク日本Web版で取り上げている。
ルクソールは同系列のカジノホテル「エクスカリバー」とともに、ここ5年ほど、廃業の噂が囁かされてきた。しかし、ラスベガスの情報サイト「バイタルベガス」によると、これまでは従業員組合の反対で廃業を免れてきた。
しかし、新型コロナウイルスによるカジノ業界への影響が深刻化するラスベガスで、ルクソールが早期に取り壊されるという見方が出ている。
バイタルベガスによるとMGMリゾーツは、近年テーマパーク型カジノリゾートの方針を変更しつつあり、2000年に「MGMグランド」の『オズの魔法使い』をテーマにした装飾を廃止したほか、フランス南部モナコのカジノ街をイメージした「モンテカルロ」も、2018年に落ち着いた装飾の「パークMGM」へと改装した。ルクソールの廃業も、こうした方針転換の延長線上にあると見られる。
ルクソールのピラミッド型ホテルは、2007年に3億ドル(約322億円)をかけて改装されたが、MGMリゾーツにとってホテルの外装維持の負担が重くなっていると報じられていて、これがホテル廃業の要因となりそうだ。
ラスベガスのカジノホテルが集中する大通り「ストリップ地区」で、ルクソールが開業したのは1993年。客室4000室と約9400平方メートルの巨大なカジノスペースを備えている。
開業当時の総工費は3億7500万ドル、30階建てのホテルは同地区で最も高い建築物だった。
MGMリゾーツは、ルクソールの解体を公式には発表していない。しかし、感染拡大によるラスベガスへの深刻な影響が続く現状では、ルクソールの今後の営業計画も変更せざるを得ないと見られている。
引用元…iag JAPAN
名物「ピラミッドホテル」がラスベガスから姿を消す!?
ルクソールは1993年に開業し、一際目立つ外装でラスベガスの名物として人気を博していた。しかし、新型コロナウイルスによるラスベガスの深刻な状況に、外装維持費などの負担も大きいことからホテル自体の解体が噂されているが、MGMリゾーツでの公式発表は現時点ではされていない。自分もラスベガスを訪れた際は、あの神々しいライトアップが施されたピラミッドが印象深かっただけに、何とか持ちこたえてほしいと願うばかりだ。