7月27日、マカオ政府統計局(DSEC)は、2020年4-6月の雇用調査(Employment Survey)を発表。
ポイントは、
・ゲーミング&ジャンケット業の従業員数は、82,300人(2019年10-12月比3.3%減)
・マカオ全体の従業員数は、401,900人(2019年10-12月比3.1%増)
・失業率は、一般は2.5%(2019年10-12月比0.8 percentage point上昇)、マカオ住民は3.5%(2019年10-12月比1.2 percentage point上昇)ゲーミング&ジャンケット業の従業員数は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大懸念発生後も高水準で維持されている。
マカオ政府は、ゲーミング・コンセッション事業者(6事業者に発給)に雇用維持を要請。
ゲーミング・コンセッションは、強力な権益であり、2022年6月26日の満期前に、再入札が予定されていることもあり、事業者は、政府の要請に敏感に対応する。マカオ市場は、中国本土による渡航ビザ発給が再開され次第、急速に回復するとみられる。その回復速度は、世界の中でも最も早いと考えられる。背景は、陸路・水路のアクセスウエイトの高さ(空路でなく、)、近隣住民のカジノ需要の大きさ、など。
カジノIRジャパン 2020.07.28:http://casino-ir-japan.com/?p=27009
ラスベガスとは逆に早期回復が見込まれる
昨日大規模なレイオフ(解雇)が始まったラスベガス市場と異なり、依然マカオでは雇用が高い水準で守られているようです。
その理由は何と言っても近隣地域、とくに中国本土のカジノ需要を見込んでのこと。本土客の入境手段はほとんどがフェリーを利用した水路か、ボーダーゲートor港珠澳大橋を渡る陸路で、アクセスに飛行機を伴わないため回復も早いと考えられます。