2020年4-6月期、リゾートワールド・セントーサ(RWS)ではゲーミング粗収益が99%減少し、たった650万シンガポールドル(約5億円)にまで落ち込んだ。それによってゲンティン・シンガポールは同四半期、1億6,330万シンガポールドル(約126億円)の損失を報告した。
この結果は、シンガポールのリー・シェンロン首相の命令で全ゲーミング施設が4月初めから7月1日まで休業したことによる。ゲンティン・シンガポールがマイナス1億3,180万シンガポールドルのEBITDAを報告する中で、非ゲーミング施設が7月中旬に再開したことによって、施設全体の収益は前年比94%減の4,130万シンガポールとなった。
同社は、木曜に発表した20年第2四半期決算報告の中で、「新型コロナウイルス感染症の世界的流行が、国際的な移動と観光業界に大きな混乱を引き起こした。観光業は当グループの事業の主な推進力であり、当社の営業と業績は深刻な影響を受けている。人件費の削減やその他生産性の取り組みといった一連の費用削減策を迅速に実施はしたものの、2020年第2四半期の一時休業期間中ほぼゼロの売上に苦しんだ影響は壊滅的だった」と述べた。
ゲンティン・シンガポールは、第2四半期の結果は「シンガポールの統合型リゾートをオープンして以来、最低の四半期業績」だったと述べ、「当グループは、国際的な移動が現在も大きく制限されたままになっているために、全体を通じた業績に関しては今でも悲観的に見ている」と付け加えた。
RWSは6月19日に一部のレストランの営業を再開し、その後7月1日にメンバー向けにカジノを、そして7月17日にカジノを再開させた。
しかしながら同社は、費用削減策の一環として、従業員の一時解雇も余儀なくされており、現地メディアは多ければIRの7千人の従業員のうちの2千人が新型コロナウイルスの世界的流行が原因で解雇される可能性があると指摘している。
引用元:IAG JAPAN
ゲンティン・シンガポールと言えば、コロナ禍での大幅人員削減の傍ら、キャノンとの協業を勧めて横浜IRを視野に入れておりました。今回報告された経営状況を見てみると、横浜IRは二の次に考えなければならないほどの大打撃です。7月17日にカジノは再開されたばかりなので、少しずつ収益が戻ることを祈っております。