IR2施設の売上95%減
7月22日にLas Vegas Sands(ニューヨーク証券取引所)、8月6日にGenting Singapore(シンガポール証券取引所)が2020年度2Q業績を発表。シンガポールIR2施設の業績が出揃った。
シンガポールIR2施設とは、Marina Bay Sands(MBS, 運営会社:Marina Bay Sands社=Las Vegas Sandsシンガポール子会社)、Resorts World Sentosa(RWS, 運営会社:Genting Singapore社)。なお、Genting Singaporeは、ほぼRWSのみを運営。
2社計の2020年度2Q(4-6月)業績は、売上高56億円,YoY95%減, 調整後EBITDAは186億円の赤字(前年同期597億円の黒字)。
シンガポール政府は、新型コロナウイルス(COVID-19)の対策として、4月7日から6月1日まで”サーキットブレーカー措置”(自宅待機令、事業場営業停止令-それぞれ生活必需を除く)を実施。
IR両施設は、3月26日にカジノフロアの入場可能顧客の限定策を発表、その後、4月6日にカジノ部門を閉鎖、4月7日に全面営業停止となった。
その後、シンガポール政府は、7月1日より観光アトラクション13分野について段階的に再開させた。IR施設も、カジノを含め一部のアトラクションが開業(二つのIRは、6月19日にリテール、飲食のみ再開)。ただし、当面、再開されるアトラクションは、営業時間内のあらゆる時点において、キャパシティに対する稼働率25%以下に維持することが求められる。
カジノ入場者は、既存会員、および、シンガポール国民(永住権保持者含む)の年間入場料支払者に限定する。
シンガポールのIRの収益力は高い。シンガポールIRは、東南アジアの顧客を主体する。同エリアにおける少数事業者による市場寡占の環境が背景。
Marina Bay Sandsの収益規模が、Resorts World Sentosaよりも大きい背景は、1)立地(都心中心部)、2)ビジネス客の需要取り込み、3)マカオ・オペレーションとのシナジー、など。
シンガポールのカジノ営業権は、2006-2007年を起点に30年であり、2030年末まで排他的独占期間が設定されている。
引用元:カジノIRジャパン
シンガポールにある2つのIR施設の今期の売上は95%減に。しかし、7月1日からカジノも再開され、本当に少しずつですが売上も戻ってきています。シンガポールに限らずどの国のIRも厳しい状況が続きますが、この悲報が朗報に変わることをカジノファンのみんなで待ちましょう!