中国文化観光部は、中国本土の客をターゲットにしたカジノをオープンすることで、同国のアウトバウンド観光市場を混乱させていると言う海外観光地の「ブラックリスト」を作り上げたと話す。
水曜早朝に出された声明によると、他部署と協力して考案された国境を跨いだギャンブル観光地の新しいブラックリストシステムによって、ブラックリストに載っている海外都市や景勝地に行く中国人には旅行制限がかけられることになる。
同部は、それらの都市や景勝地は「中国国民の個人および財産の安全を危険にさらしている」と述べた。
iag JAPAN 2020.09.27 :https://www.asgam.jp/index.php/2020/08/27/southeast-asian-nations-in-firing-line-as-china-reveals-blacklist-of-overseas-casino-tourism-destinations-jp/
ブラックリストの国とは…?
具体的にどの国がリストに載っているのかは明かされていないが、投資銀行のアナリストによると、フィリピン/カンボジア/ベトナム/オーストラリアを指しているとのこと。
中国政府は昨年ごろから、中国人観光客相手のカジノ営業に力を入れていたフィリピンやカンボジアなどへ猛抗議したり、国民へギャンブル情報の通報を促したりとギャンブルのめり込み阻止のため様々な措置を講じている。
最終的にはマカオへの囲い込みが狙い?
一説には、ブラックリスト作成の狙いは中国人ギャンブル需要をマカオに囲い込むためとも言われているが、先日はマカオのジャンケットまでもが規制強化の対象となっている。
どちらにせよ、中国人相手に営業するジャンケットは、今後あまり派手に動くことができないのは確か。また、将来のIR建設を見据える日本にとっては、中国人観光客を易々と取り込むことができなくなる恐れがでてきたと言える。