カジノホテルを運営する米MGMリゾーツ・インターナショナルが無給休職中だった約1万8千人の米国内の従業員に解雇を通知したことが28日、明らかになった。2019年末時点の国内従業員数の約4分の1に相当する。新型コロナウイルスの影響で客足は戻っておらず、観光産業の回復が遅れている。
同社のビル・ホーンバックル最高経営責任者(CEO)が従業員らに送った手紙をもとに、米CNBCテレビなどが報じた。同社では各自治体の外出制限命令などに従って今年3月に米国内の施設を一時閉鎖し、5月から段階的に営業を再開している。これまで無給休職扱いを続けていた従業員について、雇用を維持するかどうかを通知する期限が迫っていた。
日本経済新聞2020.08.29:
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63210600Z20C20A8I00000/
MGMリゾーツは全米で18の施設を運営
MGMリゾーツがアメリカ国内で運営しているのは全18施設で、そのうち10施設は主力地域であるラスベガスに存在する。今回の解雇対象は、ラスベガス施設で働く従業員を含んだ全米施設が対象とのこと。
ラスベガスは6月から営業再開していたが…
中心となるラスベガス施設では、6月初旬より段階的に営業を再開。いまだ制限付きだが、現状では16の施設が稼働している。
しかし、集客回復については大型商業イベントの中止なども相まって、事前の予想通り苦戦を強いられている。