[30日 ロイター] - 米カジノ運営のシーザーズ・エンタテインメント<CZR.O>は30日、英ブックメーカー(賭け業者)のウィリアム・ヒル<WMH.L>を29億ポンド(37億ドル)で買収することで合意した。急成長している米国のスポーツ賭博市場での事業拡大を図る。
シーザーズは、1400以上の英賭博店舗を含むウィリアム・ヒルの非米国事業を売却する方針。米国事業はほとんど雇用削減なしに自社と統合するとしている。
出典:朝日新聞DIGITAL
http://www.asahi.com/business/reuters/CRBKBN26L1QM.html
買収額は日本円でおよそ3,922億円
シーザース・エンターテインメントは、ラスベガスのシーザースパレスをはじめ、全米各地でランドカジノやホテルを運営する企業。設立は1937年で従業員数は約7万人。
一方、ウィリアム・ヒルは英国最大のブックメーカー。国内から世界中に電話やインターネットでサービスを提供している。スポーツブックに加えて、カジノやビンゴなどジャンルも幅広い。
アメリカではオンラインカジノの合法化が進む
シーザース買収の狙いは、米国内でスポーツベッティング事業を展開する“William Hill US”の完全子会社化。英国事業については買収後すぐに売却する方針だという。
オンラインカジノやスポーツベッティングの市場は、コロナ以降急速に成長を続けており、2021年の売上高も、これらが全体の5%に達する見通し。
また、現在米国ではオンラインギャンブルおよびスポーツベッティングの合法化を各州政府の判断に委ねており、以来合法化する州は拡大傾向にある。