新型コロナウイルスの影響で2020年3月15日からマニラ首都圏で導入されているコミュニティ隔離措置が、株式会社ユニバーサルエンターテインメントにさらに広範囲の影響をもたらしているようだ。フィリピンの統合型リゾート『オカダ ・マニラ』に隣接する36,610㎡の土地の購入者がためらいの色を見せている。
ユニバーサルの2020年上半期決算短信に含まれていた情報によると、同社は正式に、「固定資産の売却先」から、売却対象物件の引き渡し及びその決済の時期の延期に関する文書を受け取った。ユニバーサルは、両当事者がマニラでのロックダウン解除に伴って経済活動を再開することを予見していると述べた一方で、すでに締結済みの土地売買合意書への変更を当事者間で検討していると付け加えた。(中略)
オカダ・マニラの数字とは対照的にグループ全体では、主力タイトルを中心にパチスロ機の販売を行なったことに助けられて、売上高は24.9%増の656億5,000万円にのぼり、営業利益は126億7,000万円となった。
土地は大手ブランドホテルとのコラボ計画のためか
ユニバーサルは、フィリピンオカダマニラのための客室供給量増加策として、隣接の土地に大手ブランドホテルの誘致を計画していた模様。しかし、コロナの影響によりこの計画に問題が生じたため土地の引き渡しが延期になったと見られている。
カジノは大打撃だが、パチスロ事業が好調
オカダマニラは施設の営業停止が続いている影響から20年上半期の売上は48.8%の減少、営業損失は52億7000万に拡大している。しかしながら、ユニバーサルの主力事業であるパチスロでは主力タイトルをリリースしたこともあり販売台数は上々。営業利益は126億7000万円を計上している。