個人訪問スキーム(IVS)の再開後初の週末に中国本土からマカオを訪れた人の数はおよそ1万4,100人で、1週間前の1万1,200人からはわずかな増加に留まった。
マカオ治安警察局が発表した数字によると、マカオを訪れた人の数は土曜が7,500人、日曜が6,000人。1週間前の土曜と日曜はそれぞれ6,000人と5,200人だった。
Iag JAPAN 2020年8月18日:
https://www.asgam.jp/index.php/2020/08/18/no-significant-increase-to-macau-visitor-numbers-on-first-weekend-of-ivs-resumption-jp/
先週、部分的に観光ビザを解禁
マカオ政府は珠海市の個人および団体に対して8月12日から訪問ビザ発給を再開。先週末はちょうどビザ解禁後はじめてとなる週末を迎えていた。
思ったよりも人が少ない!?
この措置により、香港市場ではカジノ関連株が急伸するなどマカオ訪問客が劇的に回復するだろうとの見方が強かった。しかし蓋を開けてみれば僅か2千人ほどの増加と完全に期待がはずれてしまった格好だ…
最大の書き入れ時は10月の大型連休!
2020年は中秋節と国慶節が重なり中国では異例の8連休(10月1日~8日)が予定されている。観光業にとっては一年で最大の書き入れ時につき、この時期の客足こそがマカオで商いをする者にとっては最大の関心事と言える。
※ちなみに中秋節とは「月」を賞する中国の風習。この時期にはとくに月餅などを食べたりする。国慶節は日本で言うところの建国記念日
段階的解禁のスムーズな履行に期待
現状、ビザ解禁は珠海市民だけの限定措置。マカオ政府は今後特殊な感染状況にならないという前提のもと、8月26日からは広東省全域に、9月23日からは他の省を含めた中国全域に措置を拡大する見通しを示している。思ったよりも時間を要するかもしれないが、これらがスムーズに履行されるか否かがマカオ復活を左右すると言っていいだろう。