9月14日、MGM Resorts Internationalは、9月30日にラスベガスのPark MGM、NoMad Las Vegasを再開すると発表。これにより、米国、マカオのすべての施設の再開が完了することになる。
なお、Park MGM、NoMadは、ラスベガスストリップエリアの最初の完全禁煙施設として再開へ。MGM Resorts Internationalの米国の施設数は、全18であり。うち、ラスベガスが10、リージョナル8。
米国では、新型コロナウイルス(COVID-19)の対策で、3月下旬に全施設が休業。主力のラスベガスでは、6月4日以降、段階的に再開してきた。
9月9日には、9月21日よりニューヨーク州のEmpire City Casinoが再開すると発表。これにり、再開未定の施設は、Park MGM、NoMad Las Vegasのみとなっていた。
MGM Resorts Internationalは、米国において以下のヘルス&セーフティ施策”Seven-Point Safety Plan”を導入。
1)従業員のスクリーニング、体温検査、トレーニング
2)地域医療コミュニティと協業し、従業員の出社時にテスト
3)従業員、ゲストは、マスク着用。ゲスト向けには、マスクを無料配布
4)社会的距離施策。フロアにガイド設置
5)社会的距離が確保しにくいエリアでは、プレクシグラスなどを設置
6)カジノフロアにスタンドアローンの手洗いステーション場所を設置
7)MGM Resorts Appを利用した、非接触のチェックイン設備を導入
8)ゲストルーム係は、清掃時に、マスク着用し、部屋毎に手袋を変える
9)ルーティーンの清掃に加え、大きな公共スペースには、感染防止スプレイを実施
10)飲食施設では、顧客のモバイルデバイスから、QRコードにてメニューを閲覧可
11)飲食施設の待合時の混雑を防ぐため、顧客のモバイルデバイスへのテキストメッセージにてテーブル案内を通知8月26日、ネバダ州ゲーミング管理当局(Nevada Gaming Control Board)は、7月のカジノ市場を発表。ネバダ州のゲーミング施設は、6月4日に再開。7月は、フルに営業した最初の月となる。
7月のグロスゲーミング売上高(Gross Gaming Revenues)は、州全体は$757 million,YoY26%減。
このうち、 ラスベガスストリップは$330 million,YoY39%減、それ以外は$427 million,YoY11%減。市場特性で明暗が分かれた。ラスベガスストリップは、広域移動の顧客、ノンゲーミングのウエイトが高く、大規模集客イベントを強みとする。それだけに、回復ペースが相対的に遅い。
2018年には、訪問者の48%が空路によるアクセスであり、訪問者の平均滞在は3.4泊, 4.4日であった。
2019年度には、ネバダ州全体のカジノIR施設計(年間売上高US$ 1 million以上)の売上高に占めるゲーミングの構成比は36%、ホテル・飲食・その他アメニティで64%。
引用元…カジノIRジャパン
アメリカでの施設数が18もある「MGMリゾーツ」。新型コロナの影響で3月下旬に全施設が休業したものの、6月4日以降より段階的に営業を再開。現時点では2つの施設が未だ休業を続けているものの、9月30日より営業再開を発表。これでアメリカでのMGMリゾーツが運営する施設は全て営業再開という運びとなった。
9月30日より営業を再開する2つのホテルは?
↑NoMad Las Vegas
↑Park MGM
MGMリゾーツと言えば…大阪IR!
大阪府市が誘致を目指す統合型リゾート施設(IR)の整備事業に、オリックスと合同での参入を目指す米MGMリゾーツ・インターナショナルは30日(米国時間)、「大阪での世界最高水準のIR実現に向け、引き続き全力で取り組む」と表明し、計画推進に改めて意欲を示した。
同日開催した2020年4~6月期の決算発表会見で、MGMのホーンバックルCEO(最高経営責任者)が表明した。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大による米国内での施設閉鎖などを受け、決算では売上高が前年同期比91%減となるなど、MGMの経営状態は厳しさを増している。米最大手ラスベガス・サンズは5月、コロナ禍を受けて日本市場参入断念を表明している。
府市は当初、25年大阪・関西万博前のIR開業を目指していたが、IR整備の指針となる国の基本方針策定の遅れや、コロナ禍を受けた事業者側との調整遅れなどを理由に、開業時期が数年遅れるとの見通しを示している。
大阪のIR計画には、MGM・オリックス連合の1グループのみが応募している。
引用元…THE SANKEI NEWS
新型コロナによる影響で、カジノの売上高が大幅なダウンを見せ、アメリカの大手「ラスベガス・サンズ」が日本の市場参戦を断念したが、MGMリゾーツは引き続き参入に意欲を示している。