しかし、誰の目にも明らかにオンラインポーカーは衰退していくのに、この時代に、多額の契約金を使ったり保障割れをさせて頑張ってプレーヤーを集める理由は何でしょう。黒と断言するわけじゃないし、出来ればちゃんと運営されて欲しいとは思ってますが、自分のおすすめとしては
・トーナメントはしばらくはOK
・キャッシュゲームやスピン等は既に警戒した方が良い
・なくなっても諦めがつく金額以上をサイトに置くのは止め、増えたら定期的に出金するという感じです。
木原直哉オフィシャルブログ「サイトと信用2、警告」
https://kihara-poker.hatenablog.com/entry/2020/06/29/095616
バックギャモンでの苦い歴史
木原さんはバックギャモン出身のプレーヤー。以前はバックギャモンにも多数のオンラインサイトが存在し、一部ではリアルマネーによるゲームもできたようだ。しかし、ある時期を境に怪しい動きをするBOTと思しきプレイヤーが激増。「対戦相手がBOTかもしれない…」という不安から一気に過疎化が進み、やがてサイトは衰退していったと言う。しかも、問題のBOTはサイト側が利益目的のため自ら置いたとする噂まであったそうだ。
BOTとは…
コンピュータープレイヤーのこと。AI(人工知能)はすでに広い範囲で人間の能力を凌駕しており、その領域が今後も拡大することは間違いない。すでに将棋や囲碁、オンラインゲームなど、さまざまなジャンルで“AI対プロ”の対戦企画は行われており、ご存じの通りAIの勝利事例が多数報告されている。
同じことがオンラインポーカーでも
近年、ポーカー学習の手段として「Poker Snowie」や「PioSOLVER」といったAIソフトが市民権を得ている。これらの出現はプレイレベルを一気に引き上げたとも言われ、技術面では人間の平均レベルを超越する存在だ。ゆえにこれらを悪用したBOTの存在には常に目を光らせておく必要があり、木原さんは善良なポーカープレイヤーがバックギャモンの時のように食い物にされるという状況を危惧しているというわけだ。
サイト側の危機対策意識は低い
当然、サイト側にはプレイヤーを守る義務が生じるが、実際の対策はまだそのレベルにないようだ。また、木原さんは特に危険なサイトの特徴として「ハンド履歴(対戦記録)を残せない」ことを挙げている。仮にBOTと思しきプレイヤーがいても、それを人間なのかBOTなのか、アクションから検証できないのでは話にならない。このようなサイトの利用者は、現時点で警戒を高めるべきだと警鐘を鳴らしている。
オンラインという土俵は一見利便性しかないようにも思えるが、相応のリスクが潜んでいることも十分に自覚する必要がありそうだ。